お役立ちコラム

【終活に拍手】第一回 人は一回しか死なない。だから・・・

2020.10.26


人は、一回しか死なない。だから、気づかないことがあります。
それはご遺族の苦労についてです。
私は、職業柄、今までに数百人の相続にかかわってきました。
実は、数多くの人が、勝手に準備もせずに死んでいきます。
そうすると、ご遺族は、一年以内に多くの相続の手続きで大変な思いをするのです。

平安時代や、もっと以前なら、死んだ後の手続きなんて無かったのかも知れません。
ところが現代は、預貯金の解約・クレジットカードの解約・携帯電話の解約・車の名義変更・保険の手続き・土地建物の名義変更・株式の名義変更・遺品の整理処分などなど・数えると手続きが数十種類にもなる人は珍しくありません。

そして、現代においては、ご遺族がしっかり手続きをしないと、貰えるはずのお金がもらえなかったり、払わなくてもいい税金を払わないといけなくなったり、不利益を受けることがあります。

そういう面倒な手続きを、いったい誰がやるのか? そんなことが火種になって、遺族同士のけんかにまで発展することがあります。
今の時代というのは、なんの準備もせず、勝手に死ねない、そんな面倒くさい世の中になっているのかもしれません。

そこで今回、相続手続きのプロとして、終活のコツを、このコラムで何回かに分けて紹介します。
自分が死んだあとに、遺族から拍手喝采をしてもらえるような、そんな終活の準備ができる
ように、様々な情報を連載形式で提供していきます。


執筆者:田村滋規


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